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10数年ぶりのニペはガスだった

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最後に行ったのはたぶん10年以上前、今は亡きTさんとご一緒した時だったと思う。
あのときはニペは快晴だったと記憶しているが今回は時折晴れ、時折ガスで、様々に交錯する思いを映すような空だった。

登山口に前泊予定で札幌を出発するが、すっかり様子を忘れていた私はいったいどんな林道だったか全く記憶になく、柄にもなくおっかなびっくり走行
19時少し前に登山口に付くと既に3台の車が車中泊の準備中。少しばかり小雨模様の中、セブンで調達した夕食をもぐもぐして既に整えてあったホテルエクストレイルで就寝。

翌朝は晴れ!!丸太橋を渡って樹林帯の中へ。日の差さないつまらない樹林帯を黙々と歩く。
ようやく前天狗が見えるあたりまで来る。
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ここから少し傾斜が緩んだあたりになんと!たぶんハクサンシャクナゲだと思うがシャクナゲがたくさん咲いていた。
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山でシャクナゲのつぼみを見ることはあっても実際に咲いているのを見るのはかなり前のアポイ岳以来。
それもこれほどたくさん綺麗に咲いているのを見るのは初めてで、それまで退屈していた歩きが一気に楽しくなる

小天狗を巻いて下った天狗のコルには雪渓は既にない。
昨日の小雨のせいか、水滴をまとったままのマルバシモツケ
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ハイマツとミヤマハンノキのトンネルを抜けて少しずつ展望が開け岩場が現れ、やがてナキウサギの谷に出る。
期待していなかったがあらら発見。デジカメで一杯に拡大してパチリ。
わかりずらいでしょうが、真ん中にいらっしゃるのですよ。
なきうさぎDSC04409 (1)

この後前天狗のあたりでもとっても立派な個体を見つけた。天に向かって顔を高く上げ銅像のように屹立していたので、最初はナキウサギに似た岩なのかと思っていたら、動いた
その後後ろ向きになって、ふわふわモコモコしたお尻をふりふりしてくれて・・か、かわいすぎる
動画が撮れないのが実に残念だ。

この頃からガスが帯広側からわいてきて、ニペが見えたり隠れたりするが、かわいいウサギに気を良くして歩き続ける。
あと1㌔の標識をすぎ、最後の登りにかかる。
すっぱり切れ落ちた東壁とかろうじてニペのPが見え、これでも十分な迫力だ。
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最後の砂礫帯でTさんとの会話を思い出しながら、一歩一歩ペンギン歩きで前へ進む。
さあ、着いたP!!しかしそのときにはあたりはすっかりガスの中。楽しみにしていた表大雪は・・・見えな・・・い

Pでミヤマアズマギクとエゾルリソウ
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なんと、小学2年生の女の子がお父さんと一緒にあがってきて、エライ!!しばしおしゃべりする。
暑寒別岳にも登っているしその他にもたくさんの山に行ってるらしい。将来が楽しみだわ。
バイバイ~と大きな声で手を振ってくれるその子に応えながら、下山開始。

3つほどある登り返しがこりゃまた難儀な山だワイ!、と思いながらそれでも展望が開けている間は高山を満喫しつつ歩ける。
ナキウサギの谷でのんびりウサギの出現を待っている方もいたし、みんな思い思いにニペという山を楽しんでいるようだ。

帰りはまたシャクナゲをしげしげ眺めて満足満足
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でもその後がやたら長い。
つまんない樹林帯をかなりぶ~たれながらようやく登山口へ。

私の後に降りてきた長野の女性曰く「後1.5㌔って・・・もっとあるんじゃない?長い!!疲れる!!」
しごく、しごく、ごもっともでございます、まったくそのとおりでございます。

行きも帰りもこの単調な長さに耐えてこそ、ようやく目にすることができる価値あるニペの勇姿なのでしょう。
それにしても、帰りあまりに退屈だったせいか、頭の中で同じ曲がエンドレスで流れるのには・・・まいった

帰りに見ると林道には20台以上の車が並んでいました。
                                
                                           BY J子

                                         




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