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雪渓に次ぐ雪渓の赤岳から黒岳縦走

赤岳から黒岳の縦走は初めてだけれど、赤岳はこの3年あまり花見に毎年この時期に訪れている。
しかし、こんなに雪渓の多かった年は初めてで、登りという登りは全て大雪渓登りだった。
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まあ、そのおかげで短い時間で楽にPまで行けたとも言えるけれど。
雪渓の着かないところは花が咲き競っていて、赤岳のコマクサ平はちょうど満開で咲き方も今まで見た中で一番だったように思う。
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途中一際濃いピンクのミネズオウがあった。
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赤岳Pから小泉に向かう途中は少し花がいつもより少なく感じたが、
ホソバウルップと2輪だけチョウノスケを見ることができた。
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白雲分岐から北海へ向かって降りていく途中のミヤマキンバイとエゾコザクラの群落はとても見応えがあった。
群落は普通のデジカメでは綺麗に写せないのが残念。
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チングルマとミネズオウのコラボ
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この後もたくさんの雪渓を歩く。
振り返ってみる白雲。この下の雪渓をずぅ~と歩いてくる。
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途中烏帽子岳
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北海岳への登りの途中チシマクモマグサとクモマユキノシタがほとんど同じ所から咲いているのを見つけた。
めずらしいよ・・・ね
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北海岳の直下、キバナシオガマの大株を見つけた。20近く花が着いてると思う。見事で咲き具合もちょうどいい。
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北海岳からの下り、イワブクロの白花を見つけた。普通は薄紫だけれど、白もあるのだろうか?それとも突然変異のアルビノなのだろうか?
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沢に至る雪渓の壁はかなり高い、5メートルくらいはありそう。
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沢の徒渉は通常より下流のスノーブリッジを渡る、結構細くなっていた。
雪渓がなければもっとたくさんの花が咲いていたかもしれないが、咲いていたものはどれも綺麗だった。
夏山ガイドのとおり、初心者向きの表大雪歩きが楽しめる良いコースだと思う。

昨日のニペでくたびれたぶ~子には、お花を見ながらゆるゆるのんびり歩けてちょうど良い楽しい山行だった。

     BY J子
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10数年ぶりのニペはガスだった

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最後に行ったのはたぶん10年以上前、今は亡きTさんとご一緒した時だったと思う。
あのときはニペは快晴だったと記憶しているが今回は時折晴れ、時折ガスで、様々に交錯する思いを映すような空だった。

登山口に前泊予定で札幌を出発するが、すっかり様子を忘れていた私はいったいどんな林道だったか全く記憶になく、柄にもなくおっかなびっくり走行
19時少し前に登山口に付くと既に3台の車が車中泊の準備中。少しばかり小雨模様の中、セブンで調達した夕食をもぐもぐして既に整えてあったホテルエクストレイルで就寝。

翌朝は晴れ!!丸太橋を渡って樹林帯の中へ。日の差さないつまらない樹林帯を黙々と歩く。
ようやく前天狗が見えるあたりまで来る。
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ここから少し傾斜が緩んだあたりになんと!たぶんハクサンシャクナゲだと思うがシャクナゲがたくさん咲いていた。
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山でシャクナゲのつぼみを見ることはあっても実際に咲いているのを見るのはかなり前のアポイ岳以来。
それもこれほどたくさん綺麗に咲いているのを見るのは初めてで、それまで退屈していた歩きが一気に楽しくなる

小天狗を巻いて下った天狗のコルには雪渓は既にない。
昨日の小雨のせいか、水滴をまとったままのマルバシモツケ
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ハイマツとミヤマハンノキのトンネルを抜けて少しずつ展望が開け岩場が現れ、やがてナキウサギの谷に出る。
期待していなかったがあらら発見。デジカメで一杯に拡大してパチリ。
わかりずらいでしょうが、真ん中にいらっしゃるのですよ。
なきうさぎDSC04409 (1)

この後前天狗のあたりでもとっても立派な個体を見つけた。天に向かって顔を高く上げ銅像のように屹立していたので、最初はナキウサギに似た岩なのかと思っていたら、動いた
その後後ろ向きになって、ふわふわモコモコしたお尻をふりふりしてくれて・・か、かわいすぎる
動画が撮れないのが実に残念だ。

この頃からガスが帯広側からわいてきて、ニペが見えたり隠れたりするが、かわいいウサギに気を良くして歩き続ける。
あと1㌔の標識をすぎ、最後の登りにかかる。
すっぱり切れ落ちた東壁とかろうじてニペのPが見え、これでも十分な迫力だ。
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最後の砂礫帯でTさんとの会話を思い出しながら、一歩一歩ペンギン歩きで前へ進む。
さあ、着いたP!!しかしそのときにはあたりはすっかりガスの中。楽しみにしていた表大雪は・・・見えな・・・い

Pでミヤマアズマギクとエゾルリソウ
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なんと、小学2年生の女の子がお父さんと一緒にあがってきて、エライ!!しばしおしゃべりする。
暑寒別岳にも登っているしその他にもたくさんの山に行ってるらしい。将来が楽しみだわ。
バイバイ~と大きな声で手を振ってくれるその子に応えながら、下山開始。

3つほどある登り返しがこりゃまた難儀な山だワイ!、と思いながらそれでも展望が開けている間は高山を満喫しつつ歩ける。
ナキウサギの谷でのんびりウサギの出現を待っている方もいたし、みんな思い思いにニペという山を楽しんでいるようだ。

帰りはまたシャクナゲをしげしげ眺めて満足満足
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でもその後がやたら長い。
つまんない樹林帯をかなりぶ~たれながらようやく登山口へ。

私の後に降りてきた長野の女性曰く「後1.5㌔って・・・もっとあるんじゃない?長い!!疲れる!!」
しごく、しごく、ごもっともでございます、まったくそのとおりでございます。

行きも帰りもこの単調な長さに耐えてこそ、ようやく目にすることができる価値あるニペの勇姿なのでしょう。
それにしても、帰りあまりに退屈だったせいか、頭の中で同じ曲がエンドレスで流れるのには・・・まいった

帰りに見ると林道には20台以上の車が並んでいました。
                                
                                           BY J子

                                         




沢始めに美しい三重の沢

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今年初の沢だから、足慣らしにほんのちょっとでいいわ~~、って総勢5名で三重の沢行って来ました。
白老水系の沢はどこも水がとっても綺麗。
しかも、1枚岩の岩盤系の流れが多くて足に優しい。

駐車場に車を置いて、沢の横から立派な踏み後を下っていって、
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沢にぶつかったらそこからちょっとだけ降りると
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白老川本流に出合う。
白老川本流はいつ見ても本当に美しい沢。水が透き通っていてブルーで周りの岩は立っていて・・
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ここから三重の沢に向かって下っていく。
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三重の沢の入り口にはピンクテープが下がっていて、ここ2、3年の人気ぶりがよくわかる。
少し登っていくと、ほどなくF1。
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横に広がる滝で結構水量があるように見えるけれど、右から登れる。
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程なくF2、この滝が一番細かい
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陸橋のを下をやり過ごして更に上流へと登り出てくるF3、これが三重の沢の名前の由来なんだろうか?3段の美しいナメ滝
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連続して出てくるF4、左から
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そしてF5、
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その上に滝といえるかどうか微妙だけれど、これまた美しいナメ、思わず歓声があがりますです。
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最後に2段になっているF6を登ると、
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程なく土管が出てきて
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林道にあがります。
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林道をてくてく20分ほど歩いて再度下降のための沢に降ります。
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これも途中からナメの連続となり、
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結構急なところもありますが、フリクションの効きはばっちりで、美しく楽しい
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最後は陸橋の下を横から登ると車にびったんこ到着。

立派な滝が結構出てきますが、初心者でもフリーで抜けられとっても楽しい。
しかも、沢は美しくて、総時間3時間とお手軽。
まあ、沢はじめとしてはこんなところで・・・よろしいかと。

そうそう、若干1名、今度は浸かり系のがっつりした沢に行こう!!って言ってましたわ・・・ねぇ~~
どこ?行こうかしらん?

       BY J子






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