2013.5.25 春スキー 長白稜~白井岳~朝里岳~国際スキー場
メンバー:S水さんリーダー、M井さんとM村の3人。 天候 曇り
私の体調がパッとせず、この計画が決まったのは2日前。
もう雪は無いからツボかなぁと思いながらも、諦めきれずスキーを準備して現地に向かう。
ところが国際スキー場付近の道路脇に雪が…ラッキー☆
スキー場駐車場に車を止めて手前の橋から934m長白稜の尾根に取り付く。

登り始めは緩斜面、でもピーク近くになるとさすがにキツイ。稜線に雪が無いのもツライ。木につかまってよじ登る。M井さんのシールは雪が入って外れかけて、テープ止めしている。

よじ登ったと思ったら、今度は崩れそうな雪の上を歩く。スキーだと不安定なので、シートラ。

934mから1020mに向かったが雪が無くて、まさかのシートラ藪漕ぎ。スキーが木の枝に引っかかって歩きにくい。

1020mから、これから向かう1160m・白井岳・朝里岳方面を見る。ここからは雪の上を行こうと3人で決意する。でも藪が多いので、またシートラで下る。

白井岳からの下り。今まで2回白井岳に来たことがあるが、こんなに晴れて見晴らしがいいのは初めて。正面の朝里岳を目指す。

1190mの左に見えるのは余市岳? 登り始めから5時間、さすがに登る足取りがしんどくなってきた。

朝里岳の飛行場と呼ばれる所に出る。ここからだだっ広い朝里岳まで約20分間のんびり歩き、ピークと思われる場所で大休憩。そういえば、今日は一個も山名の看板見てない。看板見ると安心できるのだが・・・。
朝里岳からの下りは誰もいないスキー場を悠々と滑ってきた。最後は気持ち良く滑れるスキー場がいいね。
車止めに戻って、登ってきた長白稜を振り返る。
今日は道路わきに雪があったこと、天気が良くて見晴らしが良かったこと、シートラ藪漕ぎの体験が出来たこと、今季最後の山スキーがスキー場で気持ちよく終われたこと、アクシデントが無かったことなど、5つ★の日でした

コースタイム
7:40 車止め
7:45 登り始め
9:00 934m
10:05 1020m
11:10 1160m付近
12:25 白井岳
13:30~13:50 朝里岳
14:15 ロッジ着
14:20 車止め
【RyoMa 追記】
長伯稜~白井岳頂上までの一部やぶ漕ぎがたいへんでしたが、それ以外は思った以上に雪が残っており快適な山スキーを楽しんできました。白井岳~飛行場~朝里岳では、曇り空ではありましたが、風もなくゆっくりとスキーで歩きながら360°の素晴らしい眺望を堪能致しました。
また、札幌国際スキー場はたっぷりと雪があり、3人の貸し切り状態でゲレンデスキーを思う存分滑ってきました。満足~(^_-)-☆
GPSログ【グーグルアース】

私の体調がパッとせず、この計画が決まったのは2日前。
もう雪は無いからツボかなぁと思いながらも、諦めきれずスキーを準備して現地に向かう。
ところが国際スキー場付近の道路脇に雪が…ラッキー☆
スキー場駐車場に車を止めて手前の橋から934m長白稜の尾根に取り付く。

登り始めは緩斜面、でもピーク近くになるとさすがにキツイ。稜線に雪が無いのもツライ。木につかまってよじ登る。M井さんのシールは雪が入って外れかけて、テープ止めしている。

よじ登ったと思ったら、今度は崩れそうな雪の上を歩く。スキーだと不安定なので、シートラ。

934mから1020mに向かったが雪が無くて、まさかのシートラ藪漕ぎ。スキーが木の枝に引っかかって歩きにくい。

1020mから、これから向かう1160m・白井岳・朝里岳方面を見る。ここからは雪の上を行こうと3人で決意する。でも藪が多いので、またシートラで下る。

白井岳からの下り。今まで2回白井岳に来たことがあるが、こんなに晴れて見晴らしがいいのは初めて。正面の朝里岳を目指す。

1190mの左に見えるのは余市岳? 登り始めから5時間、さすがに登る足取りがしんどくなってきた。

朝里岳の飛行場と呼ばれる所に出る。ここからだだっ広い朝里岳まで約20分間のんびり歩き、ピークと思われる場所で大休憩。そういえば、今日は一個も山名の看板見てない。看板見ると安心できるのだが・・・。
朝里岳からの下りは誰もいないスキー場を悠々と滑ってきた。最後は気持ち良く滑れるスキー場がいいね。

車止めに戻って、登ってきた長白稜を振り返る。
今日は道路わきに雪があったこと、天気が良くて見晴らしが良かったこと、シートラ藪漕ぎの体験が出来たこと、今季最後の山スキーがスキー場で気持ちよく終われたこと、アクシデントが無かったことなど、5つ★の日でした


コースタイム
7:40 車止め
7:45 登り始め
9:00 934m
10:05 1020m
11:10 1160m付近
12:25 白井岳
13:30~13:50 朝里岳
14:15 ロッジ着
14:20 車止め
【RyoMa 追記】
長伯稜~白井岳頂上までの一部やぶ漕ぎがたいへんでしたが、それ以外は思った以上に雪が残っており快適な山スキーを楽しんできました。白井岳~飛行場~朝里岳では、曇り空ではありましたが、風もなくゆっくりとスキーで歩きながら360°の素晴らしい眺望を堪能致しました。
また、札幌国際スキー場はたっぷりと雪があり、3人の貸し切り状態でゲレンデスキーを思う存分滑ってきました。満足~(^_-)-☆
GPSログ【グーグルアース】

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丹鳴岳、フレ岳 春山周回
平成25年5月18日(土) うす曇 丹鳴岳、フレ岳
今年は雪が多く残っているので、W田さんを誘って以前から行ってみたかった支笏湖の西側に位置する丹鳴岳とフレ岳に行ってきた。

(フレ岳から軍艦のような丹鳴岳を眺める)
朝7時に美笛パーキングから林道を500mほど進んだ地点を出発、出だしはまったく雪がない林道を歩く。尾根に上がれば雪は大丈夫だろうとは思ってはいたが、心配なのは尾根への取り付きの箇所に雪があるかである。長い林道をひたすら歩き、標高500メートルを超えたあたりから雪が現れ始め少し安心する。

(雪のまったくない黄金林道を行く)

(標高500を超えて雪が現れる)
林道を歩いて1時間を少し過ぎたあたり、林道が大量のデブリのような雪の塊で塞がれていた。信じられないほどの雪塊の山となっていて、その中には倒木や土砂も混ざっている。その先を見るとまるで道路のように何もなくなったな沢があって、おそらくそこから流れ落ちてきたと思われるが、それにしても尋常な量でなく自然の力というものに戦慄を覚えた。

(いかにも雪崩が起きそうな地形とは思えない、こんなの大量の雪がどんなふうに流れてきたのであろうか?)
そこを乗り越えて進むと林道終点にようやく到着、そこから尾根への取り付きである。雪が残っている箇所を選びながら尾根へでるとそこは完全な雪の世界、ワカンを持参したが締まった雪はツボ足で十分でだった。比較的分かりやすい尾根に沿って1時間半で丹鳴岳に到着。目の前には支笏湖が広がり、真正面には風不死岳、左手には恵庭岳、漁岳が、後ろを振り返ると羊蹄山、尻別岳、昆布岳、ルスツスキー場、白老岳、多峰古峰山、そして再び風不死岳、360度のパノラマが広がる。

(羊蹄山と尻別岳、いい形をしている)

(左から風不死岳、恵庭岳、漁岳方面)
まだまだ先もあるので長居せずにフレ岳に向けて出発する。フレ岳に行くためにはいちど北側の斜面を100メールほどコルまで降りて同じくらい登り返す。この北斜面は崖のように感じる急斜面となっていて、かなりビビリながら慎重に下降した。

(丹鳴岳からフレ岳側への下降、先が見えないのでちょっと怖い)
フレ岳への最後の登りでは、樹木の生えていない広々とした急斜面に神経を使いながら尾根に回り込んで登っていった。尾根を登りきると広々とした台地のようになっていて、笹薮地帯を回りこんで山頂標識のあるフレ岳ピークに到着した。幻の沼と言われるフレ沼は周辺が融け始めていたが、まだ湖面が雪で覆われていた。その先には小漁岳が見える。

(フレ沼、少し溶けかかっている)

(下山を前に記念撮影のW田さん)
到着した頃から少し風が強くなってきたため、15分ほどの滞在で下山を開始した。下山のポイントは丹鳴岳の北西側斜面のトラバースである。上り返しのないように850の等高線に沿ってトラバースしたのだが、これがまた不思議と林道のように平らな箇所の連続で、途中深い沢もなくスキーでもOKというような理想的なルート取りができた。最後、登ってきたときのルートと合流した以降はその足跡を辿って林道まで降りた。

(丹鳴岳北西斜面のトラバース、木もそんなに密集していない)
巨大デブリ地帯を越えて、長い長い林道をおしゃべりしながらひたすら歩く。いやになるくらい歩く。途中洞穴のようなところがあった。なんなんだろうと恐る恐る近づいてみると、工事業者の名前で立入禁止の看板があった。資材置き場なのだろうか?

(謎の洞穴?山の斜面をくり抜いて作られている)
車止めに到着したのが15時30分、計画どおりの時間で下山完了した。8時間半かけて約20キロの行程を踏破、雪の少ない時期の春山登山の面白さを感じることができた山行だった。今回はヒアリハットするようなことは何もなかった。

(長い道のりでした、なぜか途中GPSの軌跡が乱れているところがあります)
〔コースタイム〕
車止め7:10 林道終点9:00 丹鳴岳10:30 フレ岳11:50
フレ岳12:10 850C合流13:00 林道13:45 車止め15:30
(感想)
林道歩きが長いのが球に瑕ですが、スキーには丁度良い斜面がたくさんあり、また、帰りの林道もかなりの距離をスキーで降りることができるので、スノシューよりは山スキーに向いた山だと思います。次回はスキーでチャレンジしたいと思いました。(たかたか)
今年は雪が多く残っているので、W田さんを誘って以前から行ってみたかった支笏湖の西側に位置する丹鳴岳とフレ岳に行ってきた。

(フレ岳から軍艦のような丹鳴岳を眺める)
朝7時に美笛パーキングから林道を500mほど進んだ地点を出発、出だしはまったく雪がない林道を歩く。尾根に上がれば雪は大丈夫だろうとは思ってはいたが、心配なのは尾根への取り付きの箇所に雪があるかである。長い林道をひたすら歩き、標高500メートルを超えたあたりから雪が現れ始め少し安心する。

(雪のまったくない黄金林道を行く)

(標高500を超えて雪が現れる)
林道を歩いて1時間を少し過ぎたあたり、林道が大量のデブリのような雪の塊で塞がれていた。信じられないほどの雪塊の山となっていて、その中には倒木や土砂も混ざっている。その先を見るとまるで道路のように何もなくなったな沢があって、おそらくそこから流れ落ちてきたと思われるが、それにしても尋常な量でなく自然の力というものに戦慄を覚えた。

(いかにも雪崩が起きそうな地形とは思えない、こんなの大量の雪がどんなふうに流れてきたのであろうか?)
そこを乗り越えて進むと林道終点にようやく到着、そこから尾根への取り付きである。雪が残っている箇所を選びながら尾根へでるとそこは完全な雪の世界、ワカンを持参したが締まった雪はツボ足で十分でだった。比較的分かりやすい尾根に沿って1時間半で丹鳴岳に到着。目の前には支笏湖が広がり、真正面には風不死岳、左手には恵庭岳、漁岳が、後ろを振り返ると羊蹄山、尻別岳、昆布岳、ルスツスキー場、白老岳、多峰古峰山、そして再び風不死岳、360度のパノラマが広がる。

(羊蹄山と尻別岳、いい形をしている)



(左から風不死岳、恵庭岳、漁岳方面)
まだまだ先もあるので長居せずにフレ岳に向けて出発する。フレ岳に行くためにはいちど北側の斜面を100メールほどコルまで降りて同じくらい登り返す。この北斜面は崖のように感じる急斜面となっていて、かなりビビリながら慎重に下降した。

(丹鳴岳からフレ岳側への下降、先が見えないのでちょっと怖い)
フレ岳への最後の登りでは、樹木の生えていない広々とした急斜面に神経を使いながら尾根に回り込んで登っていった。尾根を登りきると広々とした台地のようになっていて、笹薮地帯を回りこんで山頂標識のあるフレ岳ピークに到着した。幻の沼と言われるフレ沼は周辺が融け始めていたが、まだ湖面が雪で覆われていた。その先には小漁岳が見える。

(フレ沼、少し溶けかかっている)

(下山を前に記念撮影のW田さん)
到着した頃から少し風が強くなってきたため、15分ほどの滞在で下山を開始した。下山のポイントは丹鳴岳の北西側斜面のトラバースである。上り返しのないように850の等高線に沿ってトラバースしたのだが、これがまた不思議と林道のように平らな箇所の連続で、途中深い沢もなくスキーでもOKというような理想的なルート取りができた。最後、登ってきたときのルートと合流した以降はその足跡を辿って林道まで降りた。

(丹鳴岳北西斜面のトラバース、木もそんなに密集していない)
巨大デブリ地帯を越えて、長い長い林道をおしゃべりしながらひたすら歩く。いやになるくらい歩く。途中洞穴のようなところがあった。なんなんだろうと恐る恐る近づいてみると、工事業者の名前で立入禁止の看板があった。資材置き場なのだろうか?

(謎の洞穴?山の斜面をくり抜いて作られている)
車止めに到着したのが15時30分、計画どおりの時間で下山完了した。8時間半かけて約20キロの行程を踏破、雪の少ない時期の春山登山の面白さを感じることができた山行だった。今回はヒアリハットするようなことは何もなかった。

(長い道のりでした、なぜか途中GPSの軌跡が乱れているところがあります)
〔コースタイム〕
車止め7:10 林道終点9:00 丹鳴岳10:30 フレ岳11:50
フレ岳12:10 850C合流13:00 林道13:45 車止め15:30
(感想)
林道歩きが長いのが球に瑕ですが、スキーには丁度良い斜面がたくさんあり、また、帰りの林道もかなりの距離をスキーで降りることができるので、スノシューよりは山スキーに向いた山だと思います。次回はスキーでチャレンジしたいと思いました。(たかたか)
札幌岳 2013.05.12 RyoMa
【GPSログ】

【コースタイム】
08:30 登山口 出発
10:20 冷水小屋 着
12:10 札幌岳ピーク
(上り 3時間40分)
12:40 下山開始
13:00 捜索活動開始
13:20 発見!!
14:35 登山口 着
(下り 1時間55分 ;捜索活動20分を含む!!)
5月12日(日)たかたかさんリーダーのもとスキー組4人(たかたかさん、札幌のOさん、Mr.Joe West、もとぴーさん)&ツボ組2人(Tさん、RyoMa)計6人で08:30登山口出発。
登山口からしばらくは雪なし。スキー組はシートラ。



エゾノリュウキンカ(ヤチブキ)発見!

09:00 スキー組、シートラして30分。やっと道に雪が!スキー装着し歩き始める。

ツボ組Tさんを大写し。

09:40 林道との出会い地点で休憩。

歩く、歩く。




10:16 『冷水小屋』が見えた!

10:20 『冷水小屋』に到着。

『冷水小屋』から上、うっすらとガスがかかってきた。
10:46 ゴルジュを登り始める。



ゴルジュを登るスキー組:スキーを担ぐひとあり、手に持つひとあり・・・


ツボ組:スキー組がゴルジュ登りきるまでの合間、お互いに余裕の大写し~


12:10 『札幌岳』ピーク 到着。残念ながら、ガスっていて周りの景色はまったく見えない。



12:40 下山開始。
ガスのなか、下山開始直後に撮影。





ゴルジュの手前、13:00 捜索開始!! たかたかさん滑っている途中、小枝にひっかけメガネを落とす。すぐに見つかるかと思いきや、なかなか見つからない。先に滑り下りていたスキー組も捜索に参加。



捜索開始して20分。あきらめかけていた矢先、おおお~見つかった!!

すぐ横に靴跡が・・・もう少しで踏みつぶされていたかも。
ゴルジュを下る。

一回転~。

大丈夫?と後ろから見ているTさん。

颯爽と滑り下りるMr.Joe West。

同じ斜面、颯爽とスキーを持って下る、もとぴーさん。

スキーを担いで最後の渡渉。

14:35 登山口 着。
お疲れ~~さまでした。(^_-)-☆

【コースタイム】
08:30 登山口 出発
10:20 冷水小屋 着
12:10 札幌岳ピーク
(上り 3時間40分)
12:40 下山開始
13:00 捜索活動開始
13:20 発見!!
14:35 登山口 着
(下り 1時間55分 ;捜索活動20分を含む!!)
5月12日(日)たかたかさんリーダーのもとスキー組4人(たかたかさん、札幌のOさん、Mr.Joe West、もとぴーさん)&ツボ組2人(Tさん、RyoMa)計6人で08:30登山口出発。
登山口からしばらくは雪なし。スキー組はシートラ。



エゾノリュウキンカ(ヤチブキ)発見!

09:00 スキー組、シートラして30分。やっと道に雪が!スキー装着し歩き始める。

ツボ組Tさんを大写し。

09:40 林道との出会い地点で休憩。

歩く、歩く。




10:16 『冷水小屋』が見えた!

10:20 『冷水小屋』に到着。

『冷水小屋』から上、うっすらとガスがかかってきた。
10:46 ゴルジュを登り始める。



ゴルジュを登るスキー組:スキーを担ぐひとあり、手に持つひとあり・・・


ツボ組:スキー組がゴルジュ登りきるまでの合間、お互いに余裕の大写し~


12:10 『札幌岳』ピーク 到着。残念ながら、ガスっていて周りの景色はまったく見えない。



12:40 下山開始。
ガスのなか、下山開始直後に撮影。





ゴルジュの手前、13:00 捜索開始!! たかたかさん滑っている途中、小枝にひっかけメガネを落とす。すぐに見つかるかと思いきや、なかなか見つからない。先に滑り下りていたスキー組も捜索に参加。



捜索開始して20分。あきらめかけていた矢先、おおお~見つかった!!

すぐ横に靴跡が・・・もう少しで踏みつぶされていたかも。
ゴルジュを下る。

一回転~。

大丈夫?と後ろから見ているTさん。

颯爽と滑り下りるMr.Joe West。

同じ斜面、颯爽とスキーを持って下る、もとぴーさん。

スキーを担いで最後の渡渉。

14:35 登山口 着。
お疲れ~~さまでした。(^_-)-☆
美幌岳~広尾岳~ピロロ岳~楽古岳縦走
平成25年5月3日 曇~雪 美幌岳
5月4日 晴れ~曇 広尾岳
5月5日 晴れ~曇 ピロロ岳~ポン楽古岳~楽古岳
メンバー L山さん、まささん、かなさん、くりさん(以上会員外)、ゆうこさん、私
今年の連休は山さんチームの山行に参加させてもらうことになった。山さんは〇YMLではお馴染みの山の達人である。山を始めて間もない私がはたして強者ぞろいのメンバーの皆さんについていけるのか、緊張の中で当日を迎えた。
5月2日、仕事を終えて車に飛び乗り、一路浦河へ向かう。車中はゆうこさんと私の二人、山の話その他のよもやま話が飛び交い退屈しない。そうこうしているうちに22:00頃、天馬海道の除雪ステーション駐車場に到着した。くりさんを加え車中で軽く安着祝いをしてそのまま24:00過ぎに就寝した。
3日5:00起床、いよいよ今回山行の幕開けである。まずは下山先である楽古山荘に2台の車をデポし、それから登山口の広尾に向かった。
広尾の東広尾川林道は雪解けが進んでおり、途中2か所で除雪をしながら、林道終点まで1㎞ほどのところまで入ることができた。
身支度を整え9:00林道を出発した。今回山行のために購入したSCARPAの登山靴がまだ足に馴染まない。天気は曇り、時折、みぞれのような湿った雪がちらつきウェアをどんどん濡らしていった。
藪をかき分け尾根に取り付く。進むにつれ、すっかり雪解けが進んだ下界から、徐々に雪山の世界へと戻っていく。雪は締まっておりワカンを使うほどではなかった。しかしこの日は終始視界が悪く、泊り装備にアイゼンピッケルの重いザックを背負って我慢の山行が続いた。
14:00美幌岳P着。ガスで視界がきかず早々に後にした。15:00テンバ着。整地しブロックを積み上げ、皆でテンバづくりに精を出す。お陰で快適なテンバとなった。テントに入ってビールで乾杯したものの、びしょ濡れの体がさらに冷えてしまい、ガタガタ震えながらの夜を過ごすこととなった。

(1日目のテンバ)
4日3:30起床。寒さで少し寝不足気味の朝を迎えた。昨日までの風は止み、穏やかな天気のようだ。テントの外から「朝焼けが綺麗だ」「月が見える」等の弾んだ声が聞こえてくる。ゆっくりと支度を整え、6:00にテンバを後にした。
昨日とはうって変わり、爽やかな青空が広がっている。一気にテンションが上がる。「南日高を歩いているんだ」という歓びがふつふつと湧き上がってくる。スタート時はツボ足だったが、ほどなく硬く締まった急斜面の登りを前に、山さんから「アイゼンを装着しよう」と声がかかった。以降、アイゼンで行動することとなった。

(日高山脈をバックに)
青空が広がったのは朝の数時間だけで広尾岳分岐に差しかかる頃には、濃いガスが立ち込めてしまった。それでもせっかく来たのだからと広尾岳を空身でピストンすることにした。
1時間で広尾岳分岐に戻り、再び重いザックを背負って先を目指した。視界のきかない中、アップダウンを繰り返しながらc1221、c1188と越えていく。細尾根の岩稜帯を手足を目一杯に使って進んでいった。
岩稜帯を過ぎたあたりのピロロ岳直前の平坦地を2日目のテンバとすることにした。2日目はさほど濡れずにすんだことと風もなかったことから、安心してかなさん特製のスープカレーに舌鼓を打った。眼下に広がる広尾の町の灯りに翌日の好天が期待された。
5日3:30起床。期待どおりの青空。波がなく鏡のように穏やかな太平洋から南日高の山々までぐるりと360°の素晴らしい展望が広がっている。皆、嬉しさに歓声があがる。スポットライトのように日が差し山を白く輝かせ、息を飲むような美しさだった。

(広尾漁港と朝日)

(南日高の山々をバックにテンバ)
5:30テンバ発。素晴らしい景色を堪能しながら進んでいく。朝の硬い雪面にアイゼンが刺さる「ザクッ、ザクッ」という音が耳に心地よい。



ポン楽古、楽古の急登を前に、皆さん軽々と、時には鼻歌を口ずさみながら進んでいく。私はと言えば、1歩ずつ1歩ずつ足を運ぶのが精いっぱい、スピードについていけない。もっとトレーニングしなければと考えさせられる。それでも最後尾を歩きながらなんとかピークを踏むことができた。
楽古岳ピークでは、偶然にも〇YMLのTさん、Yさんパーティーと合流、差し入れの頂上ビールをご馳走になった。

(ポン楽古岳ピーク?)

(楽古岳を目指して)

楽古岳Pからは、夏道を辿って下りる。頂上近くの急斜面は尻滑りで一気に滑り降りた。中盤以降は雪もなくなり地面が露出していたが、滑って転倒者が続出、今回山行で一番の核心部だった。

(尻滑り中)
そうこうしているうちにメナシュンベツ川まで下り、後はピンクテープに導かれるままに5回ほど渡渉を繰り返したのち、無事、楽古山荘に到着した。素晴らしい景色を堪能した充実感、無事に下りてくることができた安堵感に包まれた。

(渡渉中)
この後は東広尾川林道の車を回収(途中ネギ採取を含む)、ナウマン温泉に浸かって3日間の汗を流し、スーパーで食料調達後、再び楽古山荘に戻り、同山荘にてネギ入りジンギスカンを食べながら朝4時までの大宴会が繰り広げられた。
車中泊1泊、山中テント泊2泊、楽古山荘1泊の計4泊も行動を共にしたが、振り返ってみるとあっという間の夢のような5日間だった。私の人生の中でも忘れられない一コマとなるであろう素敵な思い出となった。このような機会を与えてくれた山さんをはじめメンバーの皆さん、ゆうこさん、そして山の楽しさを教えてくれた山びこの仲間に感謝したい。
【コースタイム】
5/3
9:00 東広尾川林道発
14:00 美幌岳
15:00 c850テンバ
5/4
3:30 起床
6:00 テンバ発
9:40 広尾岳分岐
10:10 広尾岳
10:40 広尾岳分岐
12:00 c1221
14:00 c1188
14:40 c1200テンバ
5/5
3:30 起床
5:30 テンバ発
5:45 ピロロ岳
7:50 ポン楽古岳
9:15 楽古岳
12:20 楽古山荘着
5月4日 晴れ~曇 広尾岳
5月5日 晴れ~曇 ピロロ岳~ポン楽古岳~楽古岳
メンバー L山さん、まささん、かなさん、くりさん(以上会員外)、ゆうこさん、私
今年の連休は山さんチームの山行に参加させてもらうことになった。山さんは〇YMLではお馴染みの山の達人である。山を始めて間もない私がはたして強者ぞろいのメンバーの皆さんについていけるのか、緊張の中で当日を迎えた。
5月2日、仕事を終えて車に飛び乗り、一路浦河へ向かう。車中はゆうこさんと私の二人、山の話その他のよもやま話が飛び交い退屈しない。そうこうしているうちに22:00頃、天馬海道の除雪ステーション駐車場に到着した。くりさんを加え車中で軽く安着祝いをしてそのまま24:00過ぎに就寝した。
3日5:00起床、いよいよ今回山行の幕開けである。まずは下山先である楽古山荘に2台の車をデポし、それから登山口の広尾に向かった。
広尾の東広尾川林道は雪解けが進んでおり、途中2か所で除雪をしながら、林道終点まで1㎞ほどのところまで入ることができた。
身支度を整え9:00林道を出発した。今回山行のために購入したSCARPAの登山靴がまだ足に馴染まない。天気は曇り、時折、みぞれのような湿った雪がちらつきウェアをどんどん濡らしていった。
藪をかき分け尾根に取り付く。進むにつれ、すっかり雪解けが進んだ下界から、徐々に雪山の世界へと戻っていく。雪は締まっておりワカンを使うほどではなかった。しかしこの日は終始視界が悪く、泊り装備にアイゼンピッケルの重いザックを背負って我慢の山行が続いた。
14:00美幌岳P着。ガスで視界がきかず早々に後にした。15:00テンバ着。整地しブロックを積み上げ、皆でテンバづくりに精を出す。お陰で快適なテンバとなった。テントに入ってビールで乾杯したものの、びしょ濡れの体がさらに冷えてしまい、ガタガタ震えながらの夜を過ごすこととなった。

(1日目のテンバ)
4日3:30起床。寒さで少し寝不足気味の朝を迎えた。昨日までの風は止み、穏やかな天気のようだ。テントの外から「朝焼けが綺麗だ」「月が見える」等の弾んだ声が聞こえてくる。ゆっくりと支度を整え、6:00にテンバを後にした。
昨日とはうって変わり、爽やかな青空が広がっている。一気にテンションが上がる。「南日高を歩いているんだ」という歓びがふつふつと湧き上がってくる。スタート時はツボ足だったが、ほどなく硬く締まった急斜面の登りを前に、山さんから「アイゼンを装着しよう」と声がかかった。以降、アイゼンで行動することとなった。

(日高山脈をバックに)
青空が広がったのは朝の数時間だけで広尾岳分岐に差しかかる頃には、濃いガスが立ち込めてしまった。それでもせっかく来たのだからと広尾岳を空身でピストンすることにした。
1時間で広尾岳分岐に戻り、再び重いザックを背負って先を目指した。視界のきかない中、アップダウンを繰り返しながらc1221、c1188と越えていく。細尾根の岩稜帯を手足を目一杯に使って進んでいった。
岩稜帯を過ぎたあたりのピロロ岳直前の平坦地を2日目のテンバとすることにした。2日目はさほど濡れずにすんだことと風もなかったことから、安心してかなさん特製のスープカレーに舌鼓を打った。眼下に広がる広尾の町の灯りに翌日の好天が期待された。
5日3:30起床。期待どおりの青空。波がなく鏡のように穏やかな太平洋から南日高の山々までぐるりと360°の素晴らしい展望が広がっている。皆、嬉しさに歓声があがる。スポットライトのように日が差し山を白く輝かせ、息を飲むような美しさだった。

(広尾漁港と朝日)

(南日高の山々をバックにテンバ)
5:30テンバ発。素晴らしい景色を堪能しながら進んでいく。朝の硬い雪面にアイゼンが刺さる「ザクッ、ザクッ」という音が耳に心地よい。



ポン楽古、楽古の急登を前に、皆さん軽々と、時には鼻歌を口ずさみながら進んでいく。私はと言えば、1歩ずつ1歩ずつ足を運ぶのが精いっぱい、スピードについていけない。もっとトレーニングしなければと考えさせられる。それでも最後尾を歩きながらなんとかピークを踏むことができた。
楽古岳ピークでは、偶然にも〇YMLのTさん、Yさんパーティーと合流、差し入れの頂上ビールをご馳走になった。

(ポン楽古岳ピーク?)

(楽古岳を目指して)

楽古岳Pからは、夏道を辿って下りる。頂上近くの急斜面は尻滑りで一気に滑り降りた。中盤以降は雪もなくなり地面が露出していたが、滑って転倒者が続出、今回山行で一番の核心部だった。

(尻滑り中)
そうこうしているうちにメナシュンベツ川まで下り、後はピンクテープに導かれるままに5回ほど渡渉を繰り返したのち、無事、楽古山荘に到着した。素晴らしい景色を堪能した充実感、無事に下りてくることができた安堵感に包まれた。

(渡渉中)
この後は東広尾川林道の車を回収(途中ネギ採取を含む)、ナウマン温泉に浸かって3日間の汗を流し、スーパーで食料調達後、再び楽古山荘に戻り、同山荘にてネギ入りジンギスカンを食べながら朝4時までの大宴会が繰り広げられた。
車中泊1泊、山中テント泊2泊、楽古山荘1泊の計4泊も行動を共にしたが、振り返ってみるとあっという間の夢のような5日間だった。私の人生の中でも忘れられない一コマとなるであろう素敵な思い出となった。このような機会を与えてくれた山さんをはじめメンバーの皆さん、ゆうこさん、そして山の楽しさを教えてくれた山びこの仲間に感謝したい。
【コースタイム】
5/3
9:00 東広尾川林道発
14:00 美幌岳
15:00 c850テンバ
5/4
3:30 起床
6:00 テンバ発
9:40 広尾岳分岐
10:10 広尾岳
10:40 広尾岳分岐
12:00 c1221
14:00 c1188
14:40 c1200テンバ
5/5
3:30 起床
5:30 テンバ発
5:45 ピロロ岳
7:50 ポン楽古岳
9:15 楽古岳
12:20 楽古山荘着
鳥海山 2013.05.04~06 RyoMa
ゴールデンウィーク後半、4日~6日『鳥海山』3つのコースに挑戦する。フェリー(苫小牧~秋田)の移動日を2日間(3日・金と7日・火)とり5日間の長丁場である。北海道は後半も天気予報は芳しくない。東北・秋田の天気に期待して・・・
リーダーUenoさん、サブリーダー山市さん、記録係RyoMaの3人。
結果は4日(丸一日)と5日午前中は風強く、ガスってほとんどホワイトアウトの世界であったが、5日午後からと6日午前中は風は強かったがお天気に恵まれた。6日、11時を過ぎたあたりから曇り&あられのような雪の粒が顔にあたり痛いほどであった。
まずは、晴れて鳥海山頂上【『新山(しんざん)』と『七高山(しちこうさん)』】を撮った写真を2枚
5日(日)14:26『象潟口(きさかたぐち)コース』下る途中振り返って撮影。中央手前が『新山=2236m』奥が『七高山=2229.2m』

6日(月)9:19『矢島口コース』出発時、すっきりと晴れ渡り『七高山』頂上が見える。(『新山』は後ろに隠れて見えない。)

残念ながら3日間とも『新山』『七高山』までは行けなかった。
【GPSログ】

【コースタイム】
5月4日(土)
10:45 吹浦口(ふくらぐち)コース スキーにて出発
11:40 行動停止(1,315m)
11:50 下山開始
12:10 登山口 着
5月5日(日)
09:15 象潟口(きさかたぐち)コース ツボ足にて出発
12:45 御浜(おはま)小屋 着 行動停止(1,690m)
12:50 下山開始
14:35 登山口 着
5月6日(月)
09:20 矢島口コース スキーにて出発
10:45 七ツ釜避難小屋 着
11:45 行動停止(1,820m)
12:00 下山開始
12:30 登山口 着
5月3日(金)19:30 雨のなか苫小牧港を出港。
4日(土)7:45 秋田港 着
船のなかは空いていてゆったりと場所がとれた。

秋田港に着く。曇りだが、雨は降っていない。ラッキー!!無事フェリーが秋田に着いたと札幌に連絡を入れる。札幌は相変わらず「雨」が降っているとの事。
降りて車の中からフェリーをパチリ。

車は「吹浦口(ふくらぐち)コース」駐車場へまっしぐら。海の方向は薄曇りで明るいが、山の方向は厚い雲で覆われている。「鳥海ブルーライン」に入り、登るにしたがいガスがかかってきて、「大平山荘」を通り過ぎ、「吹浦口コース」駐車場に着く頃には濃いガスに覆われて道路10m先もぼんやりとしか見えない状態に・・・
10:12 吹浦口コース駐車場にてUenoさん、山市さん

吹浦口(ふくらぐち)コース入口。ガスっていて、ほとんどホワイトアウト状態。

10:45 出発。一番右は一人で来ていた登山者(スキー)で「鳥海山」は何度も来ているとのこと。一緒に出発。車は何台も駐車場に来るが、みんな引き返して行く。ほかはだれも登っていない。

私たちは、50歩~60歩ごとにルート旗を立てて進んで行く。ルート旗は3人で40本持って出発している。11:20ころ一緒に登り始めたスキーヤーが行動停止し、下りていった。私たちはルート旗を頼りに先へと進む。しかし、11:40ころ風がまた一段と強くなりガスも相変わらずで天候の回復も望めず、やむなく行動停止。
11:40 1,315m付近にて行動停止。

11:50 下山開始。視界も悪く、何日か前に降った新雪が腐っていて非常に滑りずらい。足元しか見えない状態で、先頭の山市さんがゆっくり慎重に下りて行く。その後ろ姿を頼りに、Uenoさん、RyoMaが後を追う。
12:10 登山口 着。早々にスキーを片づけ、今夜の宿泊先「大平山荘」へ。ここは夕食&5日朝食も付いている。宿のご主人に聞くと、4月中旬鳥海ブルーラインが開通してからも晴れの日は一日くらいしかなく、ゴールデンウィーク前半は雪が降り、鳥海ブルーラインは通行止めになった日もあったとのこと。今日も宿泊客は20人ほどでガラガラの状態であった。
明日の天気予報では午後からは晴れマーク。ゆっくり9:00ころからスタートすることに決まった。
5日(日)朝起きてみても昨日と変わらず、ガスっている。
8:30 昨日泊った「大平山荘」を撮影。

8:30「大平山荘」の駐車場もこんな状態だ。

今日のコース、「象潟口(きさかたぐち)コース」に向う。ここの駐車場に今日の宿泊先「鉾立(ほこたて)山荘」がある。
9:00 「鉾立山荘」駐車場 着。今日の宿泊先「鉾立山荘」を撮影。

「鉾立(ほこたて)山荘」に立ち寄り今日の予約を確認し、「象潟口(きさかたぐち)コース」の情報を得る。このガ
スった状態と今日登る予定の「象潟口(きさかたぐち)コース」を考え、スキーではなくツボで行けるところまで登ることに。なんとか最低でも「御浜(おはま)小屋」までは行こうと・・・
09:15 「象潟口(きさかたぐち)コース」ツボにて出発。

先行者のスキー、スノーシュー、ツボのトレースあり。ガスってはいるが、雪は降ってなく帰り足跡が消える心配もなく、顕著な尾根(左側は崖)を歩くのでこの時点ではルート旗は使わずに登る。
09:27 「展望台」着

出発して20分ほどで、登山者(スキー)が一人下りて来て、すれ違う。風がひどく&ガスっているので早々と撤退したとのこと。一番左の青いヤッケが下りて来た登山者(スキー)。右の二人が山市さんとUenoさん。左側はずっと崖が続く。

途中、ワカン(ツボだったか定かではないが、スキーではなかった!)3人パーティを休憩中に追い越し、先行パーティはスキーの5~6人のみとなった。時々すっとガスが薄くなると先行パーティが見える。40m~50mほど先を登っている。(この5~6人のスキーパーティは鳥海山を知り尽くしている人達と鉾立山荘の管理人から情報はもらっていた。)
10:30ころ先行パーティがちょっと下ったところで休憩を取っている。早速、話を聞きに行く。スキーパーティはここからいったん沢を下るとのこと。「ツボだとそのまま尾根スジを行ったほうが良いのでは・・」とのアドバイスをもらう。「ただ、このガスでは尾根スジといっても迷うかも・・」と。
こちら3人で相談のうえ、スキーパーティと別れ尾根スジの道を選択。ここからはトレースもなくGPS、地図、コンパスを頼りに歩き始める。初めての山で、ほとんどホワイトアウト状態。ルート旗を40本持っているのが心強い。ルート旗を50歩~60歩ごとに立てて歩く。悪戦苦闘すること2時間15分。37本のルート旗を立て「御浜(おはま)小屋」に到着。「御浜小屋」といっても屋根がやっと見えるだけで、小屋の入口は雪の中だ。
12:45 「御浜小屋」に到着。二人の後にうっすらと屋根が見える。

早々に下山開始。下山開始してから10分くらい過ぎたころから、時々ガスがすっと晴れ視界が開ける。ジグザグに立てられたルート旗が見えるように。
13:20 ガスっていたのがうそのように晴れ、まわりの景色がはっきりと見えるようになった。後続のパーティが私たちの立てたジグザグのルート旗を横目に見ながら真っすぐに登って行く。

13:30 左から、山市さん・Uenoさん

14:20 山市さんが先頭で下って行く。右側は崖だ。もうすぐ駐車場!!

14:25 振り返ると、くっきりと晴れ上がった空の中央に『新山:2,236m』、そのすぐ後ろに『七高山:2,229.2m』が見える。

ズームイン

「鉾立山荘」駐車場から鳥海山頂上『新山:2,236m』、そのすぐ後ろに『七高山:2,229.2m』を撮影。

「鉾立山荘」は素泊まり1,370円。夕食の前に1階の広間で今日泊りの3組10名ほどが集まり一杯飲みながらの山談義。


愛知労山:『犬山勤労者山の会「マップ」』の藤○敏○さんと山市さん

その後、部屋にて食事。食当の山市さん、美味しい夕食ありがとうございました。m(__)m
6日(月)今日は3つ目のコース、矢島口コースをスキーで滑る予定。午前中までは天気が良く、午後からは雨の予報。山は雪かも・・・。午前中が勝負というのに、矢島口コースに行くには「鳥海ブルーライン」を下りて出なければならない。8:00にならないとゲートが開かないのだ。早く出発したくとも出られない。調査不足であった。8:00、ゲートが開いてから約1時間かかり、9:00に矢島口コース駐車場に到着。
矢島口コース駐車場到着直前の道路の両側の雪壁。りっぱな雪壁が両側にそそり立つ。

矢島口コース登山口から『七高山』がはっきりと見える。


09:20 矢島口コース 出発
10:45 『七ツ釜避難小屋』着。この小屋は入口が開いており中に入り休むことができる。


天気予報通り、11:00過ぎるあたりから雲が広がってきて風も強まり、時々あられのような雪粒が顔に当たり痛い。
いよいよ重たい黒い雲が上空を覆ってくる。上から7~8名のツボのパーティが下りてくる。胸に「秋田高」の文字が。高校の山岳部部員と引率の先生。2,000mのところから引き返して来たとのこと。無理すれば頂上まで行けたかもしれないが、空模様を見て引き返して来た。
私たちもしばらく登り、11:45 1,820m付近にて行動停止。シールを外し、滑降モードに。
12:00 下山開始。木はなく素晴らしい斜面が広がっている。しかし、重い雪のため脚にしっかりと力を入れないと危険だ。滑るにしたがい太ももがパンパンに張ってくる。
12:30 登山口 着。

矢島口コース登山道入口の雪壁もパチリ。

3日間に亘(わた)る『鳥海山』のスキーツアーも終わった。頂上までは行けなかったが、3コースを経験できたのはとても楽しかった。今度また挑戦する機会があったら、『新山』『七高山』まで登るぞ!という決意を胸に秘めて『鳥海山』を後にした。
明日、朝のフェリーに乗船するため6:00には秋田港に着かなければならないため、秋田港ちかくで宿を取っている。秋田までの帰りの道中は本格的な雨降りであった。
リーダーUenoさん、サブリーダー山市さん、記録係RyoMaの3人。
結果は4日(丸一日)と5日午前中は風強く、ガスってほとんどホワイトアウトの世界であったが、5日午後からと6日午前中は風は強かったがお天気に恵まれた。6日、11時を過ぎたあたりから曇り&あられのような雪の粒が顔にあたり痛いほどであった。
まずは、晴れて鳥海山頂上【『新山(しんざん)』と『七高山(しちこうさん)』】を撮った写真を2枚
5日(日)14:26『象潟口(きさかたぐち)コース』下る途中振り返って撮影。中央手前が『新山=2236m』奥が『七高山=2229.2m』

6日(月)9:19『矢島口コース』出発時、すっきりと晴れ渡り『七高山』頂上が見える。(『新山』は後ろに隠れて見えない。)

残念ながら3日間とも『新山』『七高山』までは行けなかった。
【GPSログ】

【コースタイム】
5月4日(土)
10:45 吹浦口(ふくらぐち)コース スキーにて出発
11:40 行動停止(1,315m)
11:50 下山開始
12:10 登山口 着
5月5日(日)
09:15 象潟口(きさかたぐち)コース ツボ足にて出発
12:45 御浜(おはま)小屋 着 行動停止(1,690m)
12:50 下山開始
14:35 登山口 着
5月6日(月)
09:20 矢島口コース スキーにて出発
10:45 七ツ釜避難小屋 着
11:45 行動停止(1,820m)
12:00 下山開始
12:30 登山口 着
5月3日(金)19:30 雨のなか苫小牧港を出港。
4日(土)7:45 秋田港 着
船のなかは空いていてゆったりと場所がとれた。

秋田港に着く。曇りだが、雨は降っていない。ラッキー!!無事フェリーが秋田に着いたと札幌に連絡を入れる。札幌は相変わらず「雨」が降っているとの事。
降りて車の中からフェリーをパチリ。

車は「吹浦口(ふくらぐち)コース」駐車場へまっしぐら。海の方向は薄曇りで明るいが、山の方向は厚い雲で覆われている。「鳥海ブルーライン」に入り、登るにしたがいガスがかかってきて、「大平山荘」を通り過ぎ、「吹浦口コース」駐車場に着く頃には濃いガスに覆われて道路10m先もぼんやりとしか見えない状態に・・・
10:12 吹浦口コース駐車場にてUenoさん、山市さん

吹浦口(ふくらぐち)コース入口。ガスっていて、ほとんどホワイトアウト状態。

10:45 出発。一番右は一人で来ていた登山者(スキー)で「鳥海山」は何度も来ているとのこと。一緒に出発。車は何台も駐車場に来るが、みんな引き返して行く。ほかはだれも登っていない。

私たちは、50歩~60歩ごとにルート旗を立てて進んで行く。ルート旗は3人で40本持って出発している。11:20ころ一緒に登り始めたスキーヤーが行動停止し、下りていった。私たちはルート旗を頼りに先へと進む。しかし、11:40ころ風がまた一段と強くなりガスも相変わらずで天候の回復も望めず、やむなく行動停止。
11:40 1,315m付近にて行動停止。

11:50 下山開始。視界も悪く、何日か前に降った新雪が腐っていて非常に滑りずらい。足元しか見えない状態で、先頭の山市さんがゆっくり慎重に下りて行く。その後ろ姿を頼りに、Uenoさん、RyoMaが後を追う。
12:10 登山口 着。早々にスキーを片づけ、今夜の宿泊先「大平山荘」へ。ここは夕食&5日朝食も付いている。宿のご主人に聞くと、4月中旬鳥海ブルーラインが開通してからも晴れの日は一日くらいしかなく、ゴールデンウィーク前半は雪が降り、鳥海ブルーラインは通行止めになった日もあったとのこと。今日も宿泊客は20人ほどでガラガラの状態であった。
明日の天気予報では午後からは晴れマーク。ゆっくり9:00ころからスタートすることに決まった。
5日(日)朝起きてみても昨日と変わらず、ガスっている。
8:30 昨日泊った「大平山荘」を撮影。

8:30「大平山荘」の駐車場もこんな状態だ。

今日のコース、「象潟口(きさかたぐち)コース」に向う。ここの駐車場に今日の宿泊先「鉾立(ほこたて)山荘」がある。
9:00 「鉾立山荘」駐車場 着。今日の宿泊先「鉾立山荘」を撮影。

「鉾立(ほこたて)山荘」に立ち寄り今日の予約を確認し、「象潟口(きさかたぐち)コース」の情報を得る。このガ
スった状態と今日登る予定の「象潟口(きさかたぐち)コース」を考え、スキーではなくツボで行けるところまで登ることに。なんとか最低でも「御浜(おはま)小屋」までは行こうと・・・
09:15 「象潟口(きさかたぐち)コース」ツボにて出発。

先行者のスキー、スノーシュー、ツボのトレースあり。ガスってはいるが、雪は降ってなく帰り足跡が消える心配もなく、顕著な尾根(左側は崖)を歩くのでこの時点ではルート旗は使わずに登る。
09:27 「展望台」着

出発して20分ほどで、登山者(スキー)が一人下りて来て、すれ違う。風がひどく&ガスっているので早々と撤退したとのこと。一番左の青いヤッケが下りて来た登山者(スキー)。右の二人が山市さんとUenoさん。左側はずっと崖が続く。

途中、ワカン(ツボだったか定かではないが、スキーではなかった!)3人パーティを休憩中に追い越し、先行パーティはスキーの5~6人のみとなった。時々すっとガスが薄くなると先行パーティが見える。40m~50mほど先を登っている。(この5~6人のスキーパーティは鳥海山を知り尽くしている人達と鉾立山荘の管理人から情報はもらっていた。)
10:30ころ先行パーティがちょっと下ったところで休憩を取っている。早速、話を聞きに行く。スキーパーティはここからいったん沢を下るとのこと。「ツボだとそのまま尾根スジを行ったほうが良いのでは・・」とのアドバイスをもらう。「ただ、このガスでは尾根スジといっても迷うかも・・」と。
こちら3人で相談のうえ、スキーパーティと別れ尾根スジの道を選択。ここからはトレースもなくGPS、地図、コンパスを頼りに歩き始める。初めての山で、ほとんどホワイトアウト状態。ルート旗を40本持っているのが心強い。ルート旗を50歩~60歩ごとに立てて歩く。悪戦苦闘すること2時間15分。37本のルート旗を立て「御浜(おはま)小屋」に到着。「御浜小屋」といっても屋根がやっと見えるだけで、小屋の入口は雪の中だ。
12:45 「御浜小屋」に到着。二人の後にうっすらと屋根が見える。

早々に下山開始。下山開始してから10分くらい過ぎたころから、時々ガスがすっと晴れ視界が開ける。ジグザグに立てられたルート旗が見えるように。
13:20 ガスっていたのがうそのように晴れ、まわりの景色がはっきりと見えるようになった。後続のパーティが私たちの立てたジグザグのルート旗を横目に見ながら真っすぐに登って行く。

13:30 左から、山市さん・Uenoさん

14:20 山市さんが先頭で下って行く。右側は崖だ。もうすぐ駐車場!!

14:25 振り返ると、くっきりと晴れ上がった空の中央に『新山:2,236m』、そのすぐ後ろに『七高山:2,229.2m』が見える。

ズームイン

「鉾立山荘」駐車場から鳥海山頂上『新山:2,236m』、そのすぐ後ろに『七高山:2,229.2m』を撮影。

「鉾立山荘」は素泊まり1,370円。夕食の前に1階の広間で今日泊りの3組10名ほどが集まり一杯飲みながらの山談義。


愛知労山:『犬山勤労者山の会「マップ」』の藤○敏○さんと山市さん

その後、部屋にて食事。食当の山市さん、美味しい夕食ありがとうございました。m(__)m
6日(月)今日は3つ目のコース、矢島口コースをスキーで滑る予定。午前中までは天気が良く、午後からは雨の予報。山は雪かも・・・。午前中が勝負というのに、矢島口コースに行くには「鳥海ブルーライン」を下りて出なければならない。8:00にならないとゲートが開かないのだ。早く出発したくとも出られない。調査不足であった。8:00、ゲートが開いてから約1時間かかり、9:00に矢島口コース駐車場に到着。
矢島口コース駐車場到着直前の道路の両側の雪壁。りっぱな雪壁が両側にそそり立つ。

矢島口コース登山口から『七高山』がはっきりと見える。


09:20 矢島口コース 出発
10:45 『七ツ釜避難小屋』着。この小屋は入口が開いており中に入り休むことができる。


天気予報通り、11:00過ぎるあたりから雲が広がってきて風も強まり、時々あられのような雪粒が顔に当たり痛い。
いよいよ重たい黒い雲が上空を覆ってくる。上から7~8名のツボのパーティが下りてくる。胸に「秋田高」の文字が。高校の山岳部部員と引率の先生。2,000mのところから引き返して来たとのこと。無理すれば頂上まで行けたかもしれないが、空模様を見て引き返して来た。
私たちもしばらく登り、11:45 1,820m付近にて行動停止。シールを外し、滑降モードに。
12:00 下山開始。木はなく素晴らしい斜面が広がっている。しかし、重い雪のため脚にしっかりと力を入れないと危険だ。滑るにしたがい太ももがパンパンに張ってくる。
12:30 登山口 着。

矢島口コース登山道入口の雪壁もパチリ。

3日間に亘(わた)る『鳥海山』のスキーツアーも終わった。頂上までは行けなかったが、3コースを経験できたのはとても楽しかった。今度また挑戦する機会があったら、『新山』『七高山』まで登るぞ!という決意を胸に秘めて『鳥海山』を後にした。
明日、朝のフェリーに乗船するため6:00には秋田港に着かなければならないため、秋田港ちかくで宿を取っている。秋田までの帰りの道中は本格的な雨降りであった。